APIはAMERICAN PETROLEUM INSTITUTE 「アメリカ石油協会」のことです。アメリカの石油業界に関連した約300の会社が加盟しています。
モーターオイルの規格を定める機関としては世界最高機関として認知されていますので、世界的にもAPI規格が広く知られており、現在も使用されています。API規格はオイルの品質を規定しておりますので、10W-40などの粘度表示で品質を判断するのは良くありません。
API分類では、ガソリンエンジン用の「S」シリーズ、ディーゼルエンジン用では「C」シリーズ、省エネオイルでは「EC」シリーズがあります。
ガソリン用オイルの「S」シリーズでは現在の最新規格はSNです。SMよりさらに品質向上油として2010年10月から発売開始となりました。参考までに「S」の後に付くアルファベットが A, B, C と進むにつれて、だんだんと品質が良くなっていることを表しています。
SA → SB → SC → SD → SE → SF → SG → SH → SJ → SL → SM → SN
本来のアルファベット順では「SH」の次は「SI」になるはずですけれど、SIは別の規格(国際単位の意味)として使用されていることや、数字の「1」と間違えやすいため「SJ」となりました。
また、「SJ」の後に続く「SK」は韓国にある石油会社の名称と同じのため「SL」と表現することに変更されたのです。APIの承認を受けたオイルにはシンボルマークとして「ドーナツマーク」を容器に表示することができます。
すでにSMは2011年9月末で規格の承認期限が満了となります。「SN」では、省燃費性能の基準が変更になり「ILSAC GF-5」に進化して、より厳しい省燃費性能がオイルに要求されています。